鼻筋を通して鼻を高くする『鼻プロテーゼ』。人気の鼻整形ですが、術後のダウンタイムが気になる方も多いでしょう。本記事では、鼻プロテーゼのダウンタイム中の症状や仕事復帰までの経過を解説します。ダウンタイム中の適切な過ごし方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
鼻プロテーゼによる鼻整形(隆鼻術)は、医療用のシリコンを鼻の内部に挿入して鼻筋を通し、鼻を高くすることを目的とします。使用する医療用のシリコンは、人間の軟骨に近い性質の人工軟骨で安全性に長けており、アレルギーの心配もほとんどないのが特徴。
なお、切開と縫合を伴う手術ですが、鼻の穴の中や鼻柱から切開するため外見からは傷跡もほとんど目立ちません。手術時間も30分~1時間半程度と比較的短く、日帰りで受けられるのがポイントです。
鼻プロテーゼを挿入することで、鼻筋の通ったシャープな鼻に近づくだけでなく、団子鼻の改善・鼻先を尖らせるなどの相乗効果も見込めます。
同時に立体感のある顔立ちになり、顔全体のバランスが整うのもうれしいポイントです。一度入れたプロテーゼは取り外さない限り半永久的に効果が持続するのも魅力。
\鼻プロテーゼはこんな方におすすめ/
・鼻筋を通して鼻を高くしたい
・美しい鼻のラインを手に入れたい
・平たくメリハリのない顔立ちに見える
・一度の手術で長期間効果を持続させたい
1. デザインを描く
2. 希望の高さに合わせたプロテーゼを形成
3. 鼻の穴の内側を切開
4. 骨膜を剥離してプロテーゼを挿入するスペースを形成
5. 鼻筋に沿ってプロテーゼを挿入
6. 切開した部分を縫合
7. プロテーゼがずれないように固定
鼻プロテーゼ手術における大半は、プロテーゼを形成する時間が占めています。切開から縫合までの時間は10~20分程度で患者様の負担が比較的少ないです。
鼻プロテーゼの治療の流れ
鼻プロテーゼの治療の流れは以下の通り。当院では1ステップずつ丁寧かつ慎重に取り組みます。
1. カウンセリング
経験豊富な医師がカウンセリングを行います。希望するイメージを明確に伝えましょう。当院では鼻の高さだけでなく、顔全体のバランスも考慮した仕上がりを重視。メリットだけでなくデメリットも説明し、納得いただけてから手術を行います。
2. デザイン・プロテーゼの形成
患者様の鼻の形に合わせてプロテーゼの形を調整。理想的な仕上がりを目指し、患者様と確認しながら入念に行います。
3. 麻酔
鼻プロテーゼ手術は局所麻酔を行います。極細のハリを使用するため、チクッとした痛みを感じる程度。場合によっては笑気麻酔を追加することもできます。
4. 手術
麻酔が十分に効いてから手術を開始します。治療時間は30分~1時間半程度。最後に患部を冷やして完了です。
5. アフターフォロー
術後はテープとギブスによる固定を行います。手術当日は大きめのマスクやつばの広い帽子を持参しておくのがおすすめです。
なお、術後数日間はギブス固定をしたまま過ごします。その後、ギブスの取り外しや抜糸、経過観察などで数回通院が必要になります。
鼻プロテーゼとヒアルロン酸注入の違い
手術時間
鼻プロテーゼ:30分~1時間半程度
ヒアルロン酸:10~20分程度
手術方法
鼻プロテーゼ:切開・縫合を伴う
ヒアルロン酸:針を刺すだけの簡単な処置
ダウンタイム
鼻プロテーゼ:1~2週間程度
ヒアルロン酸:2~3日程度
メリット
鼻プロテーゼ:効果が半永久的に持続する、鼻全体を高く美しく整えられる、団子鼻の改善も見込める、除去や入れ替えが可能
ヒアルロン酸:自然な仕上がり、手軽に治療ができて身体への負担も少ない、ダウンタイムが短く日常生活への支障が少ない、手術費用が比較的安価
デメリット
鼻プロテーゼ:術後の固定が必要、完全に定着するまで時間を要する、位置のずれ・プロテーゼの変形・石灰化などのリスクを伴う・皮膚の炎症や感染症を生じる場合がある
ヒアルロン酸:数カ月~1年程度で効果が薄れる、血管を圧迫するリスクが伴う、アレルギー反応や感染症を引き起こす場合がある
上記の通り、鼻プロテーゼとヒアルロン酸注入は手術方法や効果の持続期間、ダウンタイムなどが異なります。
鼻プロテーゼは術後の仕上がりを維持しやすく、効果も半永久的。一方ヒアルロン酸注入は時間経過とともに体内に吸収されてしまうため、理想の形状を保つには定期的なメンテナンスが必要となります。長期的な効果を求めるなら、鼻プロテーゼがおすすめ。
鼻プロテーゼによる鼻整形(隆鼻術)のダウンタイムは個人差があるものの、腫れや内出血のピークが術後2〜3日、1週間もすればある程度治まり、2週間程で仕上がりも落ち着いてきます。
ただし、プロテーゼが完全に固定化されて身体に馴染むまでは少なくとも数カ月かかるため、症状が緩和されてもしばらくは鼻を強く押したり刺激を与えたりしないようにしましょう。
施術当日
術後はプロテーゼが動かないように患部をテープやギブスで固定。また、止血や傷口保護のために鼻栓もします。術後1週間程度は強い腫れが生じる場合がありますが、次第に落ち着くので焦らず経過を観察するのがベター。
なお、痛みや熱感が生じることもありますが、痛み止めでコントロールが可能です。医師の指示に従い、安静に過ごすようにしましょう。
施術翌日
手術翌日は腫れや内出血がピークに達します。なかには、鼻づまり・鼻の感覚が鈍くなる・異物感といった症状を感じることも。うつ伏せ寝や長時間のメガネの着用など鼻に負担がかかる行為は控え、自然な状態になるのを待ちましょう。
術後3日
術後3日を過ぎたら患部に固定していたテープやギブスを外します。洗顔やメイクも可能になりますが、プロテーゼの位置が落ち着いていないため、鼻に強い刺激を与えないように気を付けましょう。
術後1週間
術後1週間を目安に抜糸を行います。患部の腫れや内出血も徐々に落ち着いてくるでしょう。ただし、効果を十分に感じられるまでには数カ月程度かかるため、焦らず様子を見ることが大切。
術後1カ月
術後1カ月はプロテーゼを固定させるための大切な時期。ほぼ完成状態に近づき、通常通りの生活を送ることができます。
ただし、完全にシルエットが落ち着くまでにはもう少し時間を要するため、鼻への刺激は避けるのが賢明。マッサージや鼻をぶつける可能性がある運動は避けるのがおすすめです。
鼻プロテーゼ術後のダウンタイムは、美しい仕上がりを目指すためにも適切なケアが大切。注意事項を守ってなるべく身体を休めましょう。
洗顔・メイク
手術当日〜数日間はテープやギブスで鼻を固定しているため、洗顔やクレンジングができません。顔の汚れが気になる場合は、鼻を避けながら洗顔するか、お湯で濡らした柔らかい布あるいは洗顔シートで優しく拭き取ると不快感を和らげることができておすすめ。
手術部位を避けたメイクは手術当日から可能ですが、術後数日間は腫れが目立つため、メイクをしても映えない傾向にあります。
なお、手術部位を含むメイクは抜糸後から可能ですが、あまり刺激を与えてしまうとプロテーゼの位置がずれたり傾くリスクが高まるため要注意。できれば術後1カ月程度はメイクを控えるのが賢明です。
長時間の入浴は血行促進を促し、腫れが悪化する原因になります。術後1週間程度は入浴を控えるのがベター。なお、シャワーは手術当日から可能ですが、手術部位を濡らさないように注意が必要です。
血行を促進させる飲酒も内出血や腫れの悪化につながり、ダウンタイムが長引く原因になりかねません。また、飲酒で転倒して鼻をぶつける恐れもあるため、術後1週間程度は禁酒するのが賢明。
喫煙も血管を収縮して治癒を遅らせる作用があるため、術後1週間~1カ月程度は控えるのがおすすめです。アイコス(加熱式タバコ)にもニコチンが含まれているため、紙タバコ同様しばらくは吸わないようにしましょう。
術後1カ月程度は激しい運動も避けましょう。ダウンタイムはなるべく安静に過ごすのが吉。1カ月経過後でも、球技や格闘技など鼻に接触する恐れがあるスポーツは控えることをおすすめします。
あわせて、患部を強く触ったり鼻付近をマッサージするのもNGです。変形のリスクが高まるため、術後1カ月程度は刺激を与えないようにしましょう。
当院の鼻プロテーゼを含む鼻整形の診療メニューおよび料金は以下の通りです。
隆鼻 ゴアテックス | 330,000円
隆鼻 フルオーダーメイドプロテーゼ | 440,000円
眉間形成 ゴアテックス | 330,000円
眉間形成 フルオーダーメイドプロテーゼ | 440,000円
隆鼻+眉間プロテーゼ フルオーダーメイドプロテーゼ | 770,000円
自家組織による隆鼻(肋軟骨および筋膜使用、組織採取料含む)|550,000円(ただし肋軟骨延長手術併用の場合は440,000円)
自家組織による眉間形成+隆鼻(肋軟骨および筋膜使用)|880,000円(ただし肋軟骨延長手術併用の場合は770,000円)
当院施術鼻プロテーゼ抜去 | 110,000円
他院施術鼻プロテーゼ抜去 | 165,000円
アクアミド等・不溶性移植物除去 | 220,000円(鼻手術と同時の場合 | 110,000円)
鼻翼縮小 内側 or 外側 | 各330,000円
鼻翼縮小術 内・外・上のうち2箇所 | 495,000円
鼻翼縮小 内・外・上 | 660,000円
鼻翼挙上 | 330,000円
鼻翼挙上術+鼻翼縮小1ヶ所 | 495,000円
筋膜採取の場合|+110,000円
鼻翼ボトックス(術中施術)|22,000円
鼻尖形成 | 385,000円(鼻中隔延長術に併用して行う場合は50%off)
鼻尖縮小 | 330,000円
鼻尖形成+鼻尖縮小 | 550,000円
コルメラストラット | 165,000円
鼻柱下降 | 330,000円
鼻短縮 | 495,000円
鼻翼基部プロテーゼ(貴族手術) | 330,000円
鼻翼基部プロテーゼ(猫貴族手術) フルオーダーメイドプロテーゼ | 440,000円
鼻翼基部肋軟骨移植(貴族手術)※単独 | 550,000円
鼻翼基部肋軟骨移植(貴族手術)※他手術と併用 | 440,000円
鼻中隔延長 鼻中隔軟骨+耳介軟骨 (鼻尖形成術含む)| 962,500円
鼻中隔延長 肋軟骨移植(鼻尖形成術含む) | 1,182,500円
LeFortⅠ骨切り術・保険による鼻中隔矯正術後の延長術|+110,000円
鼻孔縁挙上(切除) | 330,000円
鼻孔縁形成 耳介軟骨移植 | 550,000円
鼻骨骨切り幅寄せ | 660,000円
わし鼻・ハンプ形成 | 660,000円
斜鼻修正 | 660,000円
鼻中隔矯正術 | 330,000円
鼻尖透見防止のための真皮脂肪移植 臀部から | 220,000円
他院鼻尖修正 | +220,000~440,000円
他院鼻中隔延長修正 肋軟骨使用してさらに延ばす | 1,210,000円
他院鼻中隔延長修正 延長軟骨除去・耳介軟骨による補強 | 880,000円
瘢痕拘縮解除|+220,000円
当院では患者様とのコミュニケーションを大切にしながら、適切な治療方針と高度な技術、万全のアフターフォロー体制で、個々の美しさを最大限に引き出します。
施術内容
・隆鼻フルオーダー プロテーゼ
・鼻尖形成+縮小
・コルメラストラット法
「鼻先をすっきりさせたい」「鼻筋を通したい」「自然な変化でやった感のない鼻」という患者様の希望のもと、上記の施術を行いました。
使用するプロテーゼは、デザインからすべて手作業で行うフルオーダーメイドシリコンプロテーゼを採用。自然ながらも変化を感じるバランスのよい仕上がりです。
施術内容
・眉間+隆鼻フルオーダープロテーゼ
・鼻尖形成+縮小
・鼻翼縮小外側
・鼻孔縁挙上
小鼻の広がりや眉間の低さを解消するために上記の施術を行いました。顔全体のバランスを考慮してフルオーダーメイドの眉間プロテーゼを挿入。その他、鼻尖形成+縮小・鼻翼縮小外側・鼻孔縁挙上を組み合わせることで、調和のとれたシャープな鼻を形成しています。
鼻プロテーゼに関する質問
A. 術後5~7日程度は休暇を取ることをおすすめします。
仕事内容にもよりますが、鼻プロテーゼの術後は5~7日程度休暇を取るのが賢明。デスクワークであれば3〜5日程度で復帰する方もいますが、接客業や肉体労働などの場合は1〜2週間程度待って仕事を再開するのがおすすめです。なお、リモートワークなら手術当日から復帰することも可能ですが、術後の痛みや倦怠感が伴うこともあるので無理をするのは禁物です。
A. 老後に起こりうるトラブルとしては「プロテーゼが傾く」「石灰化して凹凸が生じる」「皮膚が菲薄化してプロテーゼの形状が目立つ」などが挙げられます。
安全性に長けている鼻プロテーゼですが、不適切な施術によりプロテーゼが傾いたり、経年劣化で石灰化が進んでゴツゴツとした感覚が残ったりする恐れがあります。また、加齢に伴い皮膚組織が薄くなることでプロテーゼの形状が目立つ場合も。老後の影響を考慮したうえで手術を受けるか否かを判断するようにしましょう。あわせて、十分にカウンセリングを受けることと実績豊富で信頼できる医師に相談することも大切です。
鼻プロテーゼのダウンタイムを短くするには?
A. 回復を早めるには、術後の安静と適切なケアが重要になります。
鼻プロテーゼのダウンタイムをなるべく短く抑えるには、安静に過ごすことがなにより大切です。また、飲酒や喫煙を控えたり適切な姿勢で寝たりなどの対策を行うことも重要。医師の指示に従い、無理のない生活を送ることで早く自然な状態へと近づくことができます。
鼻プロテーゼのダウンタイムや術後の経過について紹介しました。鼻プロテーゼによる鼻整形は、半永久的な効果を得られる魅力的な美容整形。術後の過ごし方と適切なケアが早期回復への道を左右します。長期休暇を利用して安静に過ごすよう心がけましょう。