鼻先を高くすると同時に鼻の向きも変えられる『鼻中隔延長』。施術におけるアプローチ方法・麻酔の有無・伴うリスクなどについてまとめました。鼻悩みを改善したい方必見!メリットのみならずデメリットについても解説するのでぜひ、参考にしてみてください。
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鼻中隔延長とは、鼻中隔(鼻腔を左右に仕切る壁)を延長する施術のこと。鼻先の高さや角度を調整し、鼻全体のバランスを整えます。主にアップノーズや豚鼻、短い鼻の改善に有効。
\鼻中隔延長がおすすめな方/
鼻が短くて低い
鼻先が上を向いている(アップノーズを改善したい)
正面から見た際に鼻の穴が目立つ(豚鼻を改善したい)
鼻の下が長く見える
鼻先の大きな変化を望む
鼻整形によるアップノーズを修正したい
鼻中隔延長で使用する主な軟骨は、鼻中隔軟骨・耳介軟骨・肋軟骨の3種類。患者様の希望や鼻の状態に応じて移植する軟骨を選択します。
鼻中隔軟骨
鼻中隔軟骨は厚さが薄くて強度があり、扱いやすいのが美点。比較的細い鼻先を形成することができるほか、採取箇所と施術箇所が近い場所にあるため、傷跡を最小限に抑えられるのがうれしいポイントです。
ただし、鼻中隔軟骨は元々小さい軟骨のため必要量を採取できない可能性があるほか、将来的に移植床としての強度が衰えて鼻の形が傾く恐れもあるのが懸念点。場合によっては耳介軟骨や肋軟骨の採取を推奨することがあります。
耳介軟骨
耳介軟骨は鼻の形を自然に整えられるのが魅力。鼻中隔軟骨と比較して採取が容易なほか、耳の裏を数cm切開するだけで済み、身体への負担を極力抑えられる利点もあります。
一方、耳介軟骨は柔らかい部位のため保持力がやや弱いのが問題点。鼻先の形が崩れるリスクを軽減するには、耳介軟骨を二重にして移植し、厚みを出すのが有効です。
肋軟骨
肋軟骨は強度があり、術後の安定性を高められるのが魅力です。必要量を採取しやすく、大規模な鼻中隔延長に好適。
ただし、バストの下側を切開して肋軟骨を採取するため、施術時の負担が大きく、回復までも時間を要する傾向にあります。加えて、胸部に傷跡が残ってしまうのも留意しておきたいポイント。
【オープン法の場合】
鼻柱を切開する
鼻翼軟骨の間を左右へ剥離して鼻中隔軟骨を露出させる
採取した軟骨を鼻中隔軟骨の上に継ぎ足して鼻先を延長する
左右から軟骨で挟み込み、糸で固定する
鼻翼軟骨を引き上げて閉じる
皮膚を閉じて鼻先の鼻の中を縫合する
術後は、移植した軟骨の安定化、鼻の固定、腫れや内出血の抑制のためにギブスで固定します。ギブスはおおよそ1週間後に外すことができ、同時に抜糸も行うのが一般的。
なお、施術当日は麻酔の影響もあるため、運転は控えるのが賢明です。洗顔やシャワーは翌日から可能(患部を避ける)。しばらくは傷口周辺を刺激しないように注意しましょう。
鼻中隔延長とひとくちに言っても、「オープン法」と「クローズ法」の2種類に大別されます。
「オープン法」は、鼻柱を切開して鼻中隔軟骨を露出させる術式です。詳細なデザイン調整により、理想の鼻の形に近づけやすいのがメリット。鼻柱に傷跡が残る懸念点もありますが、一般的には数カ月もすれば目立たなくなります。
対して「クローズ法」は、鼻の穴の内部のみを切開するのが特徴。傷跡が目立ちにくく、オープン法よりもダウンタイムを抑えられる傾向にあります。ただし、術中の視野が狭いために施術の難易度が高くなる一面も。医師の技術力が問われます。
鼻中隔延長は痛い?使用する麻酔は?
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鼻中隔延長は、局所麻酔と全身麻酔(静脈麻酔または吸入麻酔)を併用して行うことがほとんど。麻酔が効いているため術中に痛みを感じることはほとんどありません。
なお、術後に軽度の痛みや腫れが生じる場合がありますが、処方される痛み止めや冷湿布などでコントロールできる程度。基本的に、1週間も経過すれば痛みは徐々に和らぎます。
鼻中隔延長のダウンタイム
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鼻中隔延長のダウンタイムは個人差があるものの、術後2~3日に腫れ・内出血・痛み・熱感のピークを迎えます。大きな変化が落ち着くまでに要する期間は1~3カ月程度。デザインが完成するまでは3~6カ月程度かかります。
仕上がりの満足度を高めるためにも、術後しばらくは激しい運動・飲酒・喫煙・顔のマッサージ・眼鏡やサングラスの長時間使用・うつ伏せ寝は避けるのがベター。医師の指示を守り、適切なケアを行いましょう。
鼻中隔延長におけるリスク
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鼻中隔延長は術後、腫れ・内出血・痛みなどに加え、以下の症状を招く恐れがあります。
鼻先の変形(偏位・硬化)
鼻の曲がり
左右差
糸の露出
移植軟骨の目立ち
ひきつれ感
鼻づまり
至って稀なケースのため過度に心配する必要はありませんが、施術には危険も伴うことを考慮しておくことが大切。最悪の事態を回避するためにも、医師とのコミュニケーションを密にとり、適切な治療を提案してもらうようにしましょう。
鼻中隔延長の主な症例
出典:公式HP
【施術内容】
鼻中隔延長 肋軟骨
鼻翼基部細片肋軟骨移植
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【施術内容】
他院(海外)鼻中隔延長後修正/肋軟骨による延長修正(低くしながら下向きに)
出典:公式HP
【施術内容】
他院鼻中隔延長後肋軟骨による再延長
鼻孔縁形成(内側)
鼻孔縁切除(外側)
鼻翼縮小外側
出典:公式HP
【施術内容】
他院鼻中隔延長修正(肋軟骨)
他院鼻尖修正
隆鼻(自家組織)
鼻骨骨切り幅寄せ
鼻翼基部肋軟骨移植
出典:公式HP
【施術内容】
他院延長修正肋軟骨での再延長
鼻尖修正
鼻翼縮小内外
鼻翼基部細片肋軟骨移植(貴族手術)
いずれも鼻のみではなく顔全体のバランスを考慮した施術により、違和感のない仕上がりに。中顔面に立体感が生まれることで、洗練された印象を与えられるようになりました。
鼻整形を得意とする当院では初回から他院修正まで幅広く対応。無理のない体制で一人ひとりの患者様と真摯に向き合い、納得のいく治療を心掛けています。全ては輝かしい未来のために。より活動的な人生を歩めるよう、ライフパートナーとして最大限サポートできれば幸いです。
鼻中隔延長の料金
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鼻中隔延長 鼻中隔軟骨+耳介軟骨(鼻尖形成術含む):962,500円(税込)
鼻中隔延長 肋軟骨移植(鼻尖形成術含む):1,182,500円(税込)
LeFortⅠ骨切り術・保険による鼻中隔矯正術後の延長術:+110,000円(税込)
他院鼻中隔延長修正 肋軟骨を使用してさらに延ばす:1,210,000円(税込)
他院鼻中隔延長修正 延長軟骨除去・耳介軟骨による補強:880,000円(税込)
当院の鼻中隔延長における料金は上記の通り。モニター価格も設けているので、気になる方は気軽にお声がけください。
鼻中隔延長のメリット
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複合的な効果が見込める
仕上がりが自然
長期的な効果を維持
アレルギー反応を起こす可能性が低い
鼻中隔延長は、アップノーズや豚鼻、短くて低い鼻など、複数の鼻の悩みの改善に効果的。Eラインが整うことで顔全体のバランスが整ったり、洗練された印象を与えられたりなど、相乗効果も見込めるのが美点です。
また、自家組織を使用するためアレルギー反応のリスクが低く、自然な仕上がりを期待できるのもうれしいポイント。基本的には半永久的に効果が持続するのも魅力のひとつです。
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鼻の変形を起こす可能性がある
鼻づまりが残る可能性がある
左右差が目立つ場合がある
一定のダウンタイムが生じる
鼻中隔延長後は稀に、鼻の変形や鼻づまり、左右差が生じる恐れがあります。また、鼻柱を切開するオープン法の場合は、傷跡が残る可能性もあるのが注意点。
ダウンタイムが発生するため、ある程度まとまった休みを取得する必要もあります。
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鼻尖形成:鼻先を細くシャープに整える
プロテーゼ挿入:鼻筋を通して鼻を高くする
鼻翼縮小:小鼻の幅や鼻の穴の大きさを小さくする
鼻柱下降:鼻柱を下げて鼻のバランスを整える
鼻孔縁形成:鼻孔縁を下に下げて鼻の穴を目立たなくする
鼻骨骨切り:鼻の幅を狭めて鼻筋を細くする
鼻中隔延長は上記の施術と併用することで、より総合的な鼻の形状改善が可能になります。同時施術を行うことで、通院回数やダウンタイムを軽減できるのも魅力。
ただし、単独で行う場合と比較して施術時間が長くなり、身体への負担が大きくなる懸念点もあります。あわせて、費用面を考慮することも大切。術後のフォローも含めて総合的に判断し、納得のいく治療を受けるようにしましょう。
A. 鼻中隔延長は経年変化で鼻が曲がる可能性があります。
鼻中隔延長は鼻の形を大きく変えられる施術ですが、移植した軟骨が大きすぎたり過度に延長しすぎたりすると、経年変化で鼻が曲がる恐れがあります。10年後も自然かつ美しいデザインを維持するためには、適切な治療と定期的なメンテナンスが重要。
A. キスはできますが、術後しばらくは鼻先に刺激を与えないよう配慮する必要があります。
鼻中隔延長を受けてもキスは可能です。ただし、仕上がりへの影響も考慮して、鼻中隔が安定するまでは鼻先に刺激を与えないようにするのが賢明。鼻先を強く押さえる激しいキスは控えるよう、パートナーにも協力してもらいましょう。
A. 鼻中隔延長のオープン法とクローズ法の主な違いは切開部位にあります。
鼻中隔延長のオープン法は、鼻柱を切開して鼻中隔軟骨全体を露出させます。鼻の構造を把握しやすく、正確なデザインと延長が可能。ただし、外部から傷跡が目立ちやすいといった懸念点があります。
クローズ法は、鼻の穴内部からのアプローチとなり、傷跡が残りにくいのがメリット。しかし、施術視野が狭いため軟骨の操作が難しく結果に影響することもあるのでお勧めしません。
A. 鼻中隔延長と鼻尖形成は、施術方法や目的、ダウンタイムなどに違いがあります。
鼻中隔延長は、鼻中隔軟骨を延長することで鼻全体の高さや長さを調整し、鼻先を高くしたり鼻の穴の目立ちを改善したりします。大きな変化が見込めますが、そのぶん鼻尖形成と比較してダウンタイムが長引くのが注意点。
一方、鼻尖形成は、鼻先の軟骨である鼻翼軟骨を調整して鼻先の形を整えます。鼻翼軟骨が大きく、鼻先の皮膚が薄い方に適しており、より自然な仕上がりが期待できるのがポイント。
A. 鼻中隔延長で失敗しないためには、自身の希望に加えて、鼻の構造や顔のバランス、術後のリスクも考慮して施術を検討することが大切です。
鼻中隔延長は難易度の高い施術のひとつ。信頼できる医師と綿密に話し合い、施術計画を立てることが重要です。
また、無理な延長は避けて自然な仕上がりを目指すことも大切。術後のリスクや修正の可能性についても説明を受け、理解するようにしましょう。
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とくにアップノーズや豚鼻に悩んでいる方にとって、鼻中隔延長はコンプレックスを改善できる魅力的な施術。ただし、医療行為である以上予期せぬ結果を招くことが絶対にないとは言い切れません。
当院では、安心・安全・確実な結果を出すことを義務とし、患者様一人ひとりに向き合います。「今より自信を持ちたい。」「新たな人生を歩みたい」そんな方は、カウンセリングだけでも気軽にご相談ください。